JR貨物
5月のコンテナ実績は5・7%増

備蓄米は3月以降で計4万5000tを輸送


2025.06.25 15:00
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会見する犬飼社長(左)と麦谷執行役員

カーゴニュース 2025年6月24日 第5349号

 JR貨物(本社・東京都渋谷区、犬飼新社長)の5月の輸送実績は、コンテナが前年同月比5・7%増の151万5000t、車扱が7・3%減の49万9000tとなり、合計では2・1%増の201万4000tとなった。

コンテナ品目別では、エコ関連物資がリニア中央新幹線工事に伴う発生土の運搬で前年比2・7倍と大幅な増送となったほか、農産品・青果物が政府備蓄米放出による輸送で17・4%増となった。車扱はガソリンや軽油の需要減などが響き前年実績を下回った。

 年度累計実績(4~5月)はコンテナが前年同期比5・1%増の316万5000t、車扱が4・9%減の111万9000tで、合計では2・3%増の428万5000t。

 19日に会見した犬飼社長は、備蓄米の輸送について「3月から6月16日までの間で約4万5000tを輸送した。5月はとくに輸送量が増え、現在も輸送が続いている」と説明。発地は山形などの東北や新潟が多く、行き先は名古屋や関西などが中心だとした。


 また、6月のコンテナ輸送実績が18日までの速報値で前年同月比8・8%増となっているとして、「リニア発生土と備蓄米の2品目が輸送量を押し上げており、積合せ貨物や食料工業品などの基幹品目が増えていない。今後は31ftコンテナの利用拡大などに合わせ、当社のベースカーゴをもっと増やしていきたい」と述べた。会見に同席した執行役員営業部長の麦谷泰秀氏は「輸送量が大きい積合せ貨物や飲料などの食料工業品を増やすことが、輸送時実績の増加に直結する」と述べ、増備した31ftコンテナを活用してモーダルシフト需要を喚起していきたいと述べた。




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月の品目別輸送実績

 

 


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