JR貨物
4月のコンテナは4・6%増の165万t
犬飼社長「計画値には届いていない」
2025.05.28 15:00
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犬飼社長(左)と麦谷執行役員
カーゴニュース 2025年5月27日 第5341号
JR貨物(本社・東京都渋谷区、犬飼新社長)の4月の輸送実績は、コンテナが前年同月比4・6%増の165万t、車扱が2・8%減の62万tとなり、合計で2・4%増の227万tとなった。
コンテナは、エコ関連物資がリニア中央新幹線の建設工事に伴う発生土の輸送により前年比3・2倍の増送となったほか、積合せ貨物が連休期間中の利用増もあり増加した。化学工業品は一部の顧客や品目の連休前の送り込み需要などがあり、前年を上回った。
車扱は、ガソリンおよび軽油を中心とした石油が行楽需要の低迷もあって減送したことや、亜鉛が一部顧客の輸送終了により前年実績を下回った。
鉄道シフトの勢いはまだ弱い
21日に会見した犬飼社長は、4月の輸送実績について「コンテナは前年を上回ったが、計画対比では足りていない。5月のコンテナについても19日までの災害・曜日配列を補正した数値で6・5%増となっているが、鉄道シフトの勢いはまだ弱い」と説明。執行役員営業部長の麦谷泰秀氏は「計画には若干届いていないものの、引き続き問い合わせや商談は増えている。これらを成約につなげ、目標を達成していきたい」と述べた。
前期決算で連結経常黒字を達成したことについて犬飼社長は「災害や輪軸不正などがありながらも、社員の頑張りによって多少なりとも跳ね返すことができた。数字的には運賃改定による効果が大きかった。一方で費用も増えたが、現場の作業効率化などである程度抑えることができた。連結経常黒字に加えて、単体で営業利益を黒字化できたことも大きかった」と述べ、今期は単体経常黒字化を目指していくとした。
4月の品目別輸送実績
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