JR貨物
12月の鉄道コンテナ輸送量は2・3%減
農産品減送で2ヵ月連続前年割れ
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カーゴニュース 2026年1月27日 第5405号
JR貨物(本社・東京都港区、犬飼新社長)の2025年12月の輸送実績は、コンテナが前年同月比2・3%減の161万t、車扱が2・2%減の90万6000tとなり、合計で2・3%減の251万7000tとなった。コンテナは今期初の前年割れとなった11月に続き2ヵ月連続で前年を割り込んだ。
コンテナ品目別では、食料工業品が一部顧客の出荷停滞が続き、清涼飲料水やビール類を中心に前年を下回ったほか、農産品・青果物は猛暑による生育不良の影響から北海道地区のタマネギおよび馬鈴薯が減送となった。紙・パルプは青森県東方沖地震に伴う出荷停止などにより前年を下回った。一方、自動車部品は2ケタ増と好調が続いたほか、積合せ貨物は前年並みで推移した。
車扱は、平年より気温が高く燃料需要が減少したため、石油類が灯油を中心に減送となった。
なお、今期累計(25年4月~12月)では、コンテナが前年同期比4・3%増の1449万9000t、車扱が2・6%減の594万7000tとなり、合計では2・2%増の2044万7000tと前期を上回っている。
犬飼社長「現状では新幹線荷物輸送と棲み分け」
21日に会見した犬飼社長は、足元の荷動きについて「上半期はプラス基調で推移してきたが、11月、12月と前年を下回った。北海道発のタマネギ、馬鈴薯の不作や一部顧客の出荷停滞による食料工業品の減送などが主な要因だが、コロナ以降、化学関係の輸送量も戻っていない」と説明。麦谷泰秀執行役員営業部長は「特定品目に加え、製造業を中心に下期から在庫が増えているという声も聞く。景気が弱含みで動いている」と述べた。今後に向けては、「来年3月のダイヤ改正で、東京~大阪間、名古屋~福岡間などニーズが高い区間で輸送力を増強する。運輸収入を底上げすることで、社会に広く貨物鉄道輸送が必要だということを理解していただけるように努めていく」(犬飼氏)と語った。
また、JR旅客各社が新幹線を活用した荷物輸送を強化していることについて、「これまでの試験的な取り組みを経て、より多くの荷物を運ぶステージに入ってきたと理解している。今のところ、新幹線で運ぶ荷物は生鮮品などが中心であり、貨物列車が運ぶ貨物との棲み分けはできている。今後も、運賃面も含め在来線の貨物列車に適した貨物はベースとして大きく変わらないのではないか」との見通しを示した。
他方、JR貨物グループとして新幹線荷物輸送に何らかのかたちで携わることを検討しているとして、「例えば、総合物流事業を担っているJR貨物ロジ・ソリューションズが、在来線を使った貨物鉄道と新幹線による荷物輸送を連携させるなど、様々な取り組みや方策を検討していきたい」との認識を示した。
12月の品目別輸送実績
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