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2020年12月21日

【知 識】日本製鉄とリオティント 気候変動に関する覚書を締結


日本製鉄と世界有数の鉱物資源会社であるリオティントは、炭素排出の少ない鉄のバリューチェーンへの移行に向けた技術の探索、開発、実証を共同で行うための覚書を締結した。

日本製鉄とリオティントは1966年にオーストラリアのピルバラ地区にあるリオティントの鉱山から鉄鉱石が初めて日本へ向けて出荷され、北九州市にある現在の日本製鉄九州製鉄所八幡地区(当時:八幡製鉄八幡製鉄所)に送られたことに始まる、長い協働の歴史を有している。両社は、これまでのパートナーシップを強化し、鉄のバリューチェーン全体の炭素排出を大幅に削減するという新たな領域へと広げていく。

先ごろ日本政府が発表した2050年までにカーボンニュートラル社会を実現するというコミットメントは、日本の企業に脱炭素化への取り組みを加速させることに弾みを与えている。両社のパートナーシップは、環境分野での日本の野心的な目標に沿うものとなるとしている。

このパートナーシップでは鉄鉱石の採掘から製鉄までの鉄のバリューチェーン全体で脱炭素化に向けた技術を幅広く検討する。そこには日本製鉄の製鉄技術とリオティントの鉄鉱石処理技術を統合して炭素排出を低減した革新的な鉄鋼製造プロセスを確立することが含まれている。

鉄鋼業界のカーボンニュートラルへの移行が長期的かつ複雑であることを踏まえて、両社は長期的なパートナーシップの視点に立ち、世界の鉄鋼業がカーボンニュートラルに移行する上での新たな有望な技術を追求していく。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識