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2020年11月19日

【環 境】キリンビバ ファンケルとペットボトルのキャップを再生し化粧品容器に使用


キリンビバレッジはペットボトル入り清涼飲料の生産時に排出されるキャップを再生樹脂に加工した素材を、ファンケルのグループ会社であるアテニアの化粧品容器の一部に採用する。ペットボトルのキャップ由来再生樹脂を、化粧品容器に採用することは、国内の化粧品業界で初めての取り組みとなる。

これによりキリンビバレッジはペットボトルのキャップの約3〜4割を再利用することができ、廃棄物による環境負荷を低減することが可能となる。アテニアは再生樹脂を採用することで、従来の製品に使用していた新規プラスチック量の約40%を削減できる。

アテニアは環境を配慮し、ボトルタイプに比べて樹脂量を約85%削減できるフィルムパウチを使ったクレンジングオイルのレフィル製品(詰め替え用品)「スキンクリア クレンズ オイル〈エコパック〉」を販売している。今回さらなる環境への配慮を踏まえ、ポリエチレン製「スパウト部」(吐出口のパーツ)に、ペットボトルのキャップに由来する再生樹脂を採用した。

キリンビバレッジでペットボトルのプラスチックキャップを選別回収し、キャップの印刷を専用の機器で除去、粉砕してフレーク状(8mm角ほどの大きさ)にする。その後、溶解、混合してペレット状(均一の品質にして小さな粒状に成型したもの)に加工する。さらにペレットを溶解し、色素を加えて再生樹脂にしたものを成型して完成させている。

再生樹脂として使用するには、キャップの選別や印刷の除去工程などに手間がかかるが、化粧品容器メーカーなどの協力を得ることで、国内の化粧品業界では初の試みとして実現可能となった。

今後も両グループのこれまでのノウハウを融合し、環境負荷の低減に向けた研究や技術開発を進めていく

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み【機関】