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2020年11月19日

【知 識】竹中工務店とNTTドコモ 建設MaaSオンデマンド移動と搬送の実証実験


竹中工務店とNTTドコモは、NTTドコモの「AI運行バス(R)」システムを活用し、建設現場における需要に応じた貨客混載輸送を核とする「建設MaaS(TM)オンデマンド移動&搬送」実証実験において、2020年11月5日から貨客混載輸送の検証を大阪市内で実施している。

両社は建設現場におけるデジタル技術の活用を推進している。建設現場のDXに加え、今回は建設現場の外にも取組み範囲を拡げ、「ヒトの移動」「モノの搬送」にオンデマンド移動&搬送システムを適用してその効果を検証する。

建設現場における行政協議や資材調達のための移動時間や必要資材の搬入タイミングの遅れによる作業の待ち時間を短縮することは、生産性を向上することにつながる。加えてウィズコロナにおける交通手段には、移動の効率化だけでなく、「混雑を避けられる」「感染経路を特定できる」というニーズも高まっている。

両社は2020年10月5日から「AI運行バス」を活用した実証実験を開始し、10月5日〜11月4日はヒトの移動を中心に検証を実施し、11月5日〜11月30日に「AI運行バス」では全国初となるオンデマンドによるヒト・モノの貨客混載輸送の検証を実施している。

この実証実験ではヒトの移動時間を削減しながら、同時にそのモビリティ移動を利用したモノの搬送を、システムを活用して利便性高く簡単に行うことをめざす。さらにモビリティ乗車中も、コロナ対策のほか、車酔い軽減対策やノートパソコンを利用しやすい環境整備をすることで、快適に仕事が進められる価値ある移動時間にすることを試みる。

今後、万博開催が予定されている夢洲などの公共交通網が未整備のエリアでの大規模開発への適用や、建設現場が散在する都市部での複数の建設業者が連携する運用も視野に入れ検討を協力して推進する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識