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2020年11月18日

【流 通】トヨタ自動車とLIXIL 移動型バリアフリートイレ「モバイルトイレ」開発


トヨタ自動車とLIXILは車いす使用者が外出先で安心して使える移動型バリアフリートイレ「モバイルトイレ」を共同開発した。

近年、公共施設では多機能トイレの整備が進んでいるが、未だ十分とは言えない。この問題に対し、モビリティカンパニーを目指すトヨタ自動車とトイレやバリアフリーに知見をもつLIXILの両者の強みを生かして移動型バリアフリートイレ「モバイルトイレ」を開発した。快適・衛生的な多機能トイレを車両に搭載し、けん引により自由に移動して設置することで、各種イベント参加やスポーツ観戦など、車いす使用者の外出の可能性を広げる。

車両の前後方には遠くから認識できるよう大きな多機能トイレマークを配置し、超低床車体の設計によって、出入口への動線はなだらかなスロープを実現している。車内は車いすが回転しやすい空間を確保し、手すりの備わった大便器など車いす使用者にとって必要な機能を兼ね備えている。また多目的に使えるユニバーサルシート(大型ベッド)や車いす使用者がより快適にトイレを利用するために、自分で衣服を整えたり介助者が待機できる前室を用意している。

開発するにあたってパラアスリートや福祉工学の専門家、被災経験のある自治体関係者や車いす使用者にヒアリングを実施し、「介助者の手を借りずに一人で乗り込みたい」「上半身が元気そうでも、オムツ替えが必要な場合がある」「気分が悪い時に、横になれると有難い」などの意見を得た。両社は今後もモバイルトイレをさまざまなイベントの場などに出展し、車いす使用者や介護者からの声を参考に、車体の改善に活かしていく。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通