<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2020年11月19日

【アジア】アイリスオーヤマ タイに現地法人設立 現地販売と調達機能を強化

アイリスオーヤマは東南アジアへの自社製品の販売と調達機能を強化するため、ベトナムに続くASEAN2拠点目として、タイ・バンコクに現地法人を設立し2020年11月より本格稼働を開始した。

同社は中期経営計画「2022年グループ売上高1兆円」を目標に掲げており、その達成に向けて更なるグローバルな事業展開と総合家電メーカーとしての一層の利益拡大が必要となる。今回、国際ビジネスセンター(IBC)制度(※)を活用した現地法人をタイ国内に設立することにより、ASEAN事業の中核拠点としてさらなる事業拡大を図る。

これまでアイリスオーヤマはベトナムと台湾に現地法人を置き、東アジア地域における家電製品の販売を行ってきた。今回新たにタイに拠点を設けることにより、ASEANを中心に展開している大手ネット通販企業や、現地リテーラーに対し、家電を中心とした現地への販売強化を図る。

また、近年タイではCOP21(国連気候変動枠組条約第21回締約国会議)を受け、省エネを促進する企業が増えている。そのため同社が日本国内に展開しているLED照明をはじめ店舗什器や建築資材、オフィス家具、コロナ対策用品など法人向け商材のタイ国内およびASEAN全域での販売を開始する。

また、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、中国一国に依存するサプライチェーンの脆弱性が顕在化している。今回、ASEAN地域ではベトナムに続く2拠点目として、金型等の調達をタイ現地でも行うことにより、サプライチェーンの見直しと体制強化を図る。


※ 国際ビジネスセンター(IBC)制度
従来の国際統括本部(IHQ)および国際貿易センター(ITC)に代わって策定された新たな投資奨励策。IBCの事業体はタイの法律の下で設立された企業で、国内外の関連会社に様々なサービスを提供することを目的としている

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| アジア