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2020年09月28日

【流 通】商船三井 自動車専用船が豪州農業省よりVSPS認証を取得 

商船三井は、日本の船社で初めて豪州農業省(Department of Agriculture、以下「豪州当局」)よりVessel Seasonal Pest Scheme(以下、VSPS)の認証を受けた。

豪州当局は、果物や野菜などの農作物に害を及ぼすカメムシの侵入を防ぐため、同国へ寄港する外航船の検疫を強化しており、自動車専用船においても本船及び積載車両が検査対象とされている。

カメムシには気温がおよそ15°C以下になると冬眠に入り、気温の上昇とともに目覚め、行動が活発化する習性があるため、10月頃から1月頃にかけて北半球の各港で船積みした本船が南半球に位置する豪州に寄港する際には、豪州当局により特に厳しく検疫検査が実施される。

商船三井は、かねてより農業害虫の専門家や豪州当局をはじめとする関係者と協議を重ね対策をとってきたが、今回、日本・韓国発豪州向け航路に従事する自動車専用船で実施している様々な取り組み(※)が、豪州当局の定める基準に達していることを証するVSPSの認証を取得した。これにより豪州各港入港時の検疫検査がよりスムーズとなり、積載車両の荷揚げ遅延リスクを低減する。

※ 積み荷役開始前の貨物艙内クリーニングの徹底、積み荷役中の適切なベンチレーション操作の徹底、航海中の貨物艙チェックとカメムシ発見有無に関する適時且つ詳細な豪州当局との情報共有の徹底、等。さらには、貨物艙内を積み港毎に防虫ネットで区切ることで、航海中或いは揚げ荷役時にカメムシが発見された場合にも、ハイリスクエリアを限定し、荷揚げ可能車両数の最大化と揚げ荷役スケジュール遅延リスクの最小化を図る

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通