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2020年09月03日

【流 通】DNPとNHKテクノロジーズ 「感情表現字幕システム」のプロトタイプ開発 


DNPとNHKテクノロジーズは共同で映像と音声をAI(人工知能)で解析し、内容や感情に合わせた最適なイメージのフォントで字幕を表示する「感情表現字幕システム」のプロトタイプを開発した。これにより難聴者や音が出せない環境でも、番組の臨場感を伝えることができる。

近年、ユニバーサルメディアへのニーズが高まっており、テレビも字幕付与が求められている。NHKテクノロジーズが2018年度に「多様な視聴者が番組やコンテンツを楽しめる」をテーマに難聴者を大正にディスカッションを行い際に「これまでの字幕放送(※)はフォントに抑揚が無い」、「タイミングがずれることがある」、「発話者がわかりにくい」といった課題があがる一方で、映像効果としてテロップに使われるユニークなフォントは印象深くなるという意見があがった。また制作側では番組に字幕を入れる作業が大きな負荷になっており、自動的に精度の高い字幕を付与できる技術が求められていた。

こうしたニーズを受けて、両社は「感情表現字幕システム」の共同開発にいたった。「感情表現字幕システム」は2018年にDNPが開発した文章の内容に合うフォントを自動で判別して表示する「DNP感情表現フォントシステム」を活用している。

※ 字幕放送には視聴者側で表示のON/OFFを切り替えられる「クローズドキャプション」と、映像自体に字幕(テロップ)がついており、視聴者側で操作できない「オープンキャプション」の2種類がある

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通