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2020年06月30日

【環 境】ヤマト運輸 車載計測機器のデータ活用に関する産学共同研究を開始


ヤマトグループ総合研究所(ヤマト総研)、山口大学、セネコムとヤマト運輸は、集配車両に搭載した計測機器で、気象・大気環境、路面、災害状況等をリアルタイムでモニタリングし、そのデータを活用することで社会課題の解決を目指す産学共同研究を開始する。

近年水害のリスクが増加する一方で、地方の中小河川では正確な雨量や河川水位の把握および予測は十分ではない。今回の実証実験は山口大学大学院創成科学研究科の赤松良久教授の呼びかけにより、2019年10月から総務省主導の戦略的情報通信研究開発推進事業として行われている。ヤマト運輸は同社山口主管支店の集配車両にセネコム開発の光学式雨量計を搭載し、降雨量のリアルタイムでのモニタリングを試験的に実施してきた。(2020年11月終了予定)

その取り組みを実施する中で、車載した計測機器によって、広範囲な地域で気象・大気環境、路面情報、災害状況などのデータをリアルタイムでモニタリングするとともに、それらのデータを収集することで、社会課題の解決に活用することが十分可能であるとの結論に至り、共同研究を開始する。

共同研究では、ヤマト運輸の集配車両にリアルタイムでモニタリング可能な計測器を搭載し、集荷や配達を行いながら全国各地で下記のような様々なデータの収集をしていく。

この産学共同研究により、山口大学の有する環境・防災技術、セネコムのIoTセンシング技術、ヤマト運輸の宅急便ネットワーク、3者のそれぞれが持つ力を、ヤマト総研が結びつけることで、新たなイノベーションの創出を促進するとともに社会課題解決を目指す。

■取得データのイメージ
@気象・大気環境(温度・湿度・二酸化炭素・雨量・PM2.5など)
A路面情報(乾燥状況、路面摩擦係数、路面温度、道路の舗装状況など)
B災害時の被災状況(車載カメラによる周囲の被災状況撮影など)

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:50| 環境負荷低減【内容】