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2020年02月21日

【知 識】大和総研と同志社大学 AIを活用した文書校正システム開発に向け共同研究


大和総研と同志社大学は企業の外部向け文書における広告審査の省力化を行うことを目的として、AIを活用した文書校正システムに向けた共同研究を行い、プロトタイプの開発を完了した。

今回の開発は、両者が2019年6月10日に締結したデータサイエンス分野等における包括的な教育研究協力に関する覚書に基づく共同研究の第1弾として、大和総研による研究・開発を同志社大学が監修する形で実施された。

今回の共同研究では、変換ミスや誤字脱字の修正といった一般的な文書校正機能に加え、金融機関に求められる、情報の正確性を保つ機能を備えた文書校正システムを開発する。金融機関においてWebサイト、商品パンフレット、レポート等の校正を対象として、一定の需要があると想定している。

大和総研と同志社大学はともに自然言語処理の分野に強みを持っており、大和総研は日本銀行「地域経済報告(さくらレポート)」のテキストデータを活用した地域AI指数の公表など、当該分野の強みを活かした取り組みを行ってきた。さらに大和証券グループの各部署では商品説明資料やアナリストレポートなど大量の文書データを保有しており、辞書や機械学習モデルに活用できる。一方、同志社大学で今回共同研究を担当する文化情報学部統計科学研究室(宿久 洋 教授)は、株価データ解析、マーケティングデータ解析、スポーツデータ解析を中心に、幅広い分野を分析対象とし、データ解析の実践的研究および理論的研究に取り組んでいる。

今回開発したプロトタイプは大和総研グループの各部署でトライアル利用を予定している。トライアル利用のフィードバックを蓄積・学習することで、文書校正の品質をさらに向上させ、正式サービス開始に向けた取り組みを推進する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 知識