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2020年02月21日

【アジア】東京医療保健大学と台湾・秀傳医療グループ 医療情報学に関する教育研究連携

東京医療保健大学は、台湾の秀傳醫療體系(以下 秀傳医療グループ)と教育研究連携協定を締結した。これは医療情報学を担当するVice President(東京医療保健大学側:副学長・石原照夫、秀傳医療グループ側:副院長・劉立氏)間で、同分野の教育研究に関する内容で締結された。「医療情報学」を専攻とする学部・学科が海外の病院グループと協定を締結するのは国内では初めて。

今日の医療は、病院、調剤薬局、訪問看護ステーション、介護事業所などが連携することで、継続的な支援を行うことが重視されている。こうしたサービスを支えるインフラとして医療情報学を発展させ、次世代型のヘルスケア・システムを確立させることが政府の「未来投資戦略」でも強調されている。

東京医療保健大学・医療情報学科は国内で7校ある同種の学科の中で、研究論文などの件数が日本一(※1)で、医療IT技術者と診療情報管理士を育成する教育機関として、電子カルテシェアトップ5企業をはじめ、様々な分野に人材を輩出している。

一方、秀傳医療グループは台湾全域に8病院、3,600床を擁する病院グループで、5,000名の医療職に加え、IT専門職200名体制の医療情報開発部門を保有している。マザーボードのシェアで世界一、スマートフォンで世界2位を誇るASUS社と�ASUS Life�を合弁設立するなどAI/IoTを用いたスマートヘルス分野への研究開発を拡大している(※2)。


日本と台湾では国民皆保険やフリー・アクセス(※3)など、医療環境の共通点が多いことから、双方の人材や経験を活用し、「超高齢社会へのAI/IoT活用」などの教育や実証的研究を連携して行う。連携協定は情報技術(IT)を活用した超高齢社会への貢献を加速させることを目的にしている。


※1 『医学中央雑誌』のデータベースを用い、2014〜2018年の文献のうち、筆頭著者名の所属が医療情報学科、医療経営情報学科、医用情報工学科のいずれかに該当するものの累計

※2 『BCN Award 2019』におけるマザーボード及び、スマートフォン(SIMフリー)シェア

※3 フリー・アクセス
患者が自ら受診する医療機関を選択できること

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| アジア