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2020年01月17日

【知 識】パーセプティンと富士通 平城宮跡歴史公園の自動運転バス実証実験で協同


PerceptIn Japan(以下 パーセプティン)は奈良県奈良市の平城宮跡歴史公園で実施している自動運転バスの実証実験で、富士通のオンデマンド配車を実現するクラウドサービス「FUJITSU Future Mobility Accelerator オンデマンド交通サービス」(以下、「オンデマンド交通サービス」)を採用し、2020年1月18日より運用を開始する。

今回の実証実験ではパーセプティンが開発した自動運転技術と低速電動車両を活用した「マイクロ・ロボットタクシー」(※1)の現在位置や定員人数といった情報と、利用者の人数、時間、乗降する停留所といった予約情報を「オンデマンド交通サービス」上でマッチングさせることで、自動運転で周遊する車両と複数停留所での乗降ニーズに応じて効率的に配車することが可能となるかを検証する。

パーセプティンは「マイクロ・ロボットタクシー」による来場者の回遊性の促進やアトラクションとしての集客力の検証および商用サービスとして提供するための運用面や技術面の課題抽出を目的に、2019年11月より平城宮跡歴史公園で8人乗り低速電動車両を活用した「マイクロ・ロボットタクシー」サービスの実証実験を行っている。これまで平城宮跡歴史公園内の周遊コースに設置された3つの停留所で予約受付担当がトランシーバーを用いて連絡を取り合いながら各停留所の乗車可能人数をカウントし、先着順の乗車としていた。そのため利用者は停留所に来たが満席で乗れない、また今後いつ乗れるかも把握できなかった。

パーセプティンと富士通は2019年6月3日より開始したFUJITSU ACCELERATOR第7期へのパーセプティンの参加をきっかけに、「マイクロ・ロボットタクシー」と「オンデマンド交通サービス」を連携させることで、地域における交通サービスやビジネスモデルを両社で模索してきた。


※1 マイクロ・ロボットタクシー
最寄り駅と自宅間のラストワンマイル、地域住民の生活の足、そして観光スポット間の移動など、公共交通や既存の交通手段を補完する、新しいコンセプトのマイクロモビリティ

※2 セーフティードライバー
自動運転車両に同乗し、タブレット端末操作によるスタート/ストップ指示、及び緊急時の対応を行う者

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識