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2020年01月17日

【アジア】NEC ミャンマー主要国際空港向け航空機監視システムを受注

NECはミャンマー連邦共和国の航空局から、主要都市であるヤンゴン、マンダレー、ネピドーの国際空港を対象に航空管制用レーダなどの航空機監視システムを受注した。

ミャンマーでは近年の経済活動の拡大や、観光ビザ免除による日本人を含む海外からの観光客の増加などにより、航空旅客数および貨物取扱量が大きく増加している。2013年に約650万人(3空港合計)だったヤンゴン、マンダレー、ネピドーの空港の旅客数は、2017年には726万人に増加、貨物取扱量においても2013年のヤンゴン空港で2.4万トン/年であったものが2017年には約5.5万トン/年と倍以上に増加している(※1)。

一方、これら3空港では空港監視レーダの未設置や老朽化などの問題があり、安全性や効率性で課題を抱えていた。NECは、こうした事態に対処するため、国際協力機構(JICA)を通じた日本政府の政府開発援助(ODA)無償資金協力により、航空管制用レーダや情報処理システムなどを提供する。

今回NECは航空管制用レーダシステムとして、航空機の距離と方位を検出できる一次監視レーダ(※2)と、航空機から詳細な運航情報を取得できる二次監視レーダ(※3)およびレーダから取得した情報を利用するためのマルチセンサ情報処理システムを、2021年10月末までに設置する。


※1 出典 JICA 事業事前評価表

※2 一次監視レーダ
(ASR:Airport Surveillance Radar)
地上から発射した電波に対し、機体からの反射波を受信して航空機の方位と距離を検出する

※3 二次監視レーダ
(SSR:Secondary Surveillance Radar)
地上からの質問信号に対して、航空機上の応答装置からの応答信号により、方位、距離、高度、識別コードなど運行情報を取得する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| アジア