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2020年01月10日

【知 識】凸版印刷とThe Chain Museum アートを身近にする事業で協業


凸版印刷とThe Chain Museum(ザ・チェーンミュージアム)は2019年12月末に資本業務提携を締結した。

提携により凸版印刷が持つマーケティングや先端表現技術のノウハウ、文化や芸術への貢献活動の実績と、The Chain Museumが持つアートビジネスにおける知見を融合させ、アートを個人にとってより身近な文化にするための新事業創出を共同で推進し、芸術文化のさらなる発展と文化振興による社会貢献を目指す。

アートは前世紀から権威とアカデミズムと富裕者により強固に支持されてきたが、その権威性や「敷居が高い」という印象から、アートに対して自ら壁を作ってしまう人も少なくない。またアート業界では主にマーケットでの流行、需要に合わせた作品が求められ、アーティストが経済的な面から自分が本当に創作したい作品をつくることができず、活動を持続するのが難しいということも課題となっている。

凸版印刷は創業以来、「情報・文化の担い手としてふれあい豊かなくらしに貢献」する企業理念のもと、印刷を核としたさまざまな事業を通じて社会課題の解決を目指すとともに、文化や芸術の発展に貢献してきた。マーケティング領域におけるプロモーションやイベント企画・運営ノウハウを活かした芸術祭の支援などを行うほか、新たな成長領域のひとつとして「教育・文化交流」を位置付けており、新事業創出に向けた取り組みを推進している。

The Chain Museumは個人がアーティストに直接支援することで新たな商流を生み出し、アートをよりひらかれたものにすることを目指すプラットフォーム「ArtSticker」を2019年8月より提供している。現在400組を超えるアーティストが参加し、1000作品を超えるアート作品が登録されている。「ArtSticker」を運営するPLATFORM事業を核とし、世界中に小さくてユニークなミュージアムを展開させるMUSEUM事業、場所や施設ごとにアートをキュレーションするCONSULTING事業も展開しており、個人と個人のつながりによる支援の連鎖よってアートが自律するエコシステムの構築を目指している。

両社は知見を融合したアートに関する新規サービスを共同開発し、2021年度中の提供開始を目指す。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識