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2020年01月10日

【流 通】兵庫県立大・京大・東大 遺伝情報を長期保存できる昆虫標本の作製方法開発


中濱直之 兵庫県立大学自然・環境科学研究所講師、井鷺裕司 京都大学大学院農学研究科教授、伊藤元己 東京大学大学院総合文化研究科教授らの研究グループは、遺伝情報の維持が難しかった昆虫の乾燥標本について、遺伝情報の劣化を防ぐ作製手法を新たに開発した。昆虫の乾燥標本は、通常作製から数カ月ほどでDNAが劣化することから、これまでDNAを用いた解析は非常にむつかしかった。

今回の研究では、昆虫の乾燥標本に0.2mlチューブとプロピレングリコールを用いて長期間遺伝情報を保持できる手法を開発した。この手法は安価かつ入手の容易な材料で、簡単に作製できることから、今後愛好家や各博物館などで実施されることが期待される。この手法で遺伝情報が保存された昆虫標本が多数作製されることにより、将来的に昆虫標本に遺伝資源としての新たな価値を付与することができる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通