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2020年01月08日

【知 識】有田川町と富士通マーケティング ウォークスルー型自動貸出システム構築


和歌山県有田川町と富士通マーケティングはスマート図書館の実現に向け、ICタグを活用した「ウォークスルー型図書自動貸出システム」を構築し、2020年1月7日より運用を開始した。

このシステムは利用者が利用者カードと図書を持って、施設に設置されたICタグ読取ゲートを通過するだけで貸出手続きを完了させる。読取ゲートは高い認識率を実現させるため、実証実験を重ねオリジナルで制作された。自動返却ポストと組合せることで利用者の利便性向上と図書施設運営の効率化を目指す。

和歌山県有田川町は地域住民の交流の場として「有田川町地域交流センター(以下、ALEC アレック)」を2009年に開館した。ALECは「本と絵本のまちづくり」をコンセプトに明るくて開放的な図書施設で、絵本作家の講演会や絵本に関するワークショップなど、多くのイベントを開催している。富士通マーケティングは2009年に図書館情報システムを導入したことを契機に、これまでもALECへ様々なICT導入の支援をしてきた。

ICTの活用により利便性が向上し、利用者が増加する一方で、レファレンスサービスやイベント企画など図書館に求められる役割は高度化しつつある。また社会的な労働人口の減少は図書館においても例外ではなく、職員確保はより困難になることが想定され、さらなる業務の省力化が課題とされてきた。そこで有田川町では、図書館システムの更改に合わせて、ICタグや自動貸出の導入などを検討し、「スマート図書館化事業計画」を立案し、図書館振興財団の助成事業を受け「ウォークスルー型の図書自動貸出システム」の運用を開始した。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識