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2019年12月20日

【知 識】トランコムと日野自動車 資本業務提携


トランコムと日野自動車は物流に関する社会課題の早期解決を目指し、資本業務提携に関する契約を締結した。日野自動車がトランコムの発行済株式のうち約5,000万円分を取得する。トランコムによる日野自動車子会社NEXT Logistics Japan(以下 NLJ)への出資と合わせ、日野自動車グループと相互出資になる。

トランコムと日野自動車は物流に関わる企業として、深刻化するドライバー不足をはじめとする社会課題の解決に向けてそれぞれ取り組む中で、より早期に幅広く課題解決に貢献していくために協業の検討を進めてきた。今回の資本業務提携により、これまで両社が培ってきた技術力とノウハウを融合し、先進技術を活用した次世代の物流ソリューションの開発・提供を目指し、共同で取り組みを加速する。

今回の資本業務提携について、日野の下社長は「日野自動車は、トラック・バスの専業メーカーとして、自由に安全に効率的に人と物が移動する、豊かで住みよい持続可能な社会の実現に向け、従来の自動車メーカーの領域を超えた『新たな領域へのチャレンジ』に取り組んでいます。このたびの提携を通じて、トランコムの求貨求車サービス事業の確かな実績に裏付けされた知見・ノウハウと、日野のCASE領域の先進技術を掛け合わせることで、物流における新たなイノベーションの創出につながるものと考えています。より早く・深く・広く物流業界の社会課題解決につながる次世代の物流ソリューションを実現すべく、ともに真正面から本気で取り組んでまいります」と語りました。

両社は協業の第一歩として、日野自動車子会社のNLJが2019年12月9日に開始した新たな幹線輸送スキーム(※)の運用を推進する。トランコムの強みである求貨求車サービス事業におけるノウハウを生かし、最適な混載パターンの算出や空きスペースへの積荷マッチングなどにより、積載効率の最大化を図ります。NLJ参画の各社とともに実運用を通じてこの幹線輸送スキームを進化させ、将来的にはあらゆる荷主・運送事業者が利用可能な新たな物流の仕組みの構築を目指す。

さらには物流全体を視野に入れて、AIやコネクティッド技術により車両・荷物・ドライバーの各種データを活用するなど、協業によるシナジー効果を最大限に活かして新たな物流ソリューションの開発・提供につなげていく。

※ 新たな幹線輸送スキーム
物流関連企業の業種の垣根を越えた協業による、効率的な幹線輸送を実現する仕組み。東西に物流拠点を設け複数荷主の荷物を集約するとともに、積荷マッチングも活用して専用車両に高効率に混載する。物流効率化と安心・安全・持続可能な物流を目指す

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識