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2019年10月17日

【知 識】日本鋳鉄管・Fracta 神戸市水道局と水道管路劣化診断技術の試行を開始


日本鋳鉄管は、米・Fracta社のAI/機械学習を用いた水道管路劣化診断技術の試行を、神戸市水道局と開始する。

日本鋳鉄管と米・Fracta社は、2019年10月に神戸市水道局とAI(人工知能)/機械学習を用いた水道管路劣化診断の試行に関する覚書を締結し、神戸市水道局における水道管路の状態をFracta社のAI/機械学習を用いた水道管路劣化診断技術によって解析し、管路の破損確率を可視化、その精度を検証する取組みに着手した。

Fracta社は、日本と比較して破損・漏水事故例の非常に多い米国で機械学習を積み重ねAIを活用した水道管路劣化診断技術を確立させた、全米では既に多くの事業体に採用が進み、現在21州で50社以上の水道会社にAIを用いたソフトウェア・サービスを提供している。

Fracta−AI水道管路劣化診断はAI/機械学習・地理情報データベースを駆使し、各配管の破損確率を算出し可視化する。地中にある水道管の劣化具合をより正確に評価し、最も破損確率の高い配管に狙いを定めて更新することができる。上水道管路整備における莫大な更新費用を最適化することが可能となり、同時に配管の破損・漏水を最小限に抑えられる。

日本鋳鉄管とFracta社は日本市場への適用準備のため2018年9月にパートナーシップ契約を締結し、国内水道事業者への展開を始めている。

今回、神戸市水道局の水道管路情報と各種データの収集・分析を通じて、2019年度末頃までに解析を進め、既に川崎市上下水道局と進めている日本版アルゴリズムの構築成果と統合して、さらなる有効性の検証を実施する。これにより日本国内における東西代表地域での広範囲の有効性を確認・補強できることになる。

国内への適用準備が完了次第、日本鋳鉄管がFracta社の代理店として、両社共同で日本市場への販売を展開する予定にしている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識