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2019年10月02日

【環 境】日本海事協会 舶用機関向けLPGメタン化装置に国内初の基本承認発行


日本海事協会は令和元(2019)年9月20日付で、大阪ガスとダイハツディーゼルが共同開発を進める舶用機関向けLPGメタン化装置に基本承認(AIP)を発行した。舶用機関向けLPGメタン化装置へのAIP発行は国内初となる。

LPGメタン化装置はLPGをLNG相当のメタン主体ガスに改質する。LPGはノッキング(異常燃焼)を起こしやすい性状を有するため、リーンバーン方式のガスエンジンや2元燃料エンジンの燃料として使用することが困難となる。一方、エンジン前段でLPGメタン化装置によりLPGをメタン主体ガスに改質することにより、ノッキングを抑制することが可能となるため、これらの舶用機関で使用する場合でもLNGと同等の運転性能が得られる。また、LPGを燃料として使用することで、従来の重油燃料に比べてSOxやNOxなどの環境有害物質の排出を大幅に抑制されることから、2020年からのIMO SOx規制にも舶用機関単体での対応が可能となる。

なお、LPGを燃料として利用する場合、ガス又はその他の低引火点燃料を使用する船舶に対する安全要件を定めた国際ガス燃料船安全コード (IGFコード)の適用を受ける。一方、現時点のIGFコードでは、LNG以外の代替燃料について、具体的な規定が明確化されていないため、同会が6月に発行した、LNG以外で実用化が進められている代替燃料に関する安全要件を定めた「低引火点燃料船ガイドライン(メタノール/エタノール/LPG)」に基づいて実施されている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:50| 表彰・認証取得関係【内容】