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2019年09月18日

【知 識】日本工営と山口大学 流域環境評価ツール開発の共同研究講座開設


日本工営と山口大学は流域環境評価ツールとその活用手法の開発を目指して、山口大学に共同研究講座「流域環境学講座(日本工営共同研究講座)」を2019年8月1日に開設した。

「流域環境学講座(日本工営共同研究講座)」は環境DNA、安定同位体、リモートセンシング、AIといった最新の技術を利用して、流域(河川、湖沼、沿岸域)における生物・物質の動態を把握し、水域の環境を評価する手法を開発することを目的として開設された。

降水が表流水となって集まりつつ流れる範囲全体を意味する「流域」は、河川、湖沼、沿岸域において人体で言う血管に近い役割を果たしている。流域という一つの生命集合体の健全性を河川,湖沼、沿岸の水に着目して診断することは、「安全な水とトイレを世界中に」、「気候変動に具体的な対策を」、「海の豊かさを守ろう」、「陸の豊かさを守ろう」というSDGs(持続可能な開発目標、全17項目)の4つの目標を達成することに大きく貢献すると考えられる。

山口大学の赤松研究室は、これまで流域における水・物質・生物の動態を把握するために、環境DNA、UAV、衛星リモートセンシング、安定同位体比といった様々な新技術を開発・導入してきた。日本工営はゲリラ豪雨に代表される気候変動に関する検討や運用面を含めた施設の効果的な活用方法、豊かな自然を再生するための取り組みなどの社会資本整備を実施してきた。

両者は共同研究により、流域環境学に関わるイノベーションの創出が期待されるとともに、それらを速やかに社会実装することを目指す。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識