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2019年09月20日

【アジア】ファーストリテイリング ILOとパートナーシップを締結

ファーストリテイリングは国際労働機関(ILO)との間で、アジアにおける労働者の社会保障の充実と労働環境の整備に取り組むことを目的としたパートナーシップを締結した。ファーストリテイリングが生産拠点を置くバングラデシュ、カンボジア、中国、インド、インドネシア、ミャンマー、ベトナムの7カ国を対象に、労働市場と社会保障制度の比較調査を実施し、労働者の保護水準の向上につながる政策対話を促進する。

このパートナーシップのもと、ファーストリテイリングは2019年9月から2021年までの2年間で180万米ドル(約1億9千万円)の資金を拠出する。この資金はILOによるアジア各国を対象とした労働市場と社会保障制度に関する調査と、インドネシアでの雇用保険の導入促進および失業時の労働者支援を強化するプロジェクトに投じられる。これはILOが主導する社会保障制度に関する取り組みとしては、過去最大の民間資金によるプロジェクトになる。

アジアでは急速な産業構造の変化と労働市場のニーズの変化に起因して、特に縫製産業に従事する労働者の突発的な失業のリスクが高まっている。一方で既存の社会保障制度と労働市場政策は、失業のリスクや長期失業に伴う生活困窮のリスクに十分に対応していないという課題が存在する。ILOとのパートナーシップではまずインドネシアにおいて、失業期間中の最低収入を保障する雇用保険の創設に向けた政府、労働者団体および雇用者団体の三者間協議を促進する。同時に失業者向けにIT産業など新興成長産業へのキャリア転換を支援するトレーニングプログラムの開発と、再就職支援の充実を図る。

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投稿者:gotsuat 09:30| アジア