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2019年09月11日

【流 通】凸版印刷と日体大 最適なトレーニング法を提供するシステムの共同研究開始

版印刷と日体大は世界初となるトップアスリートの動作解析データを基に個人に合わせた最適な動作トレーニング法を提供する「標準動作モデルを用いたループ型(※1)動作トレーニングシステム」の共同研究を開始する。子どもから高齢者まであらゆる世代におけるスポーツ愛好者や競技者の運動能力向上と健康増進の実現を目指す。

この共同研究は日体大大学院体育科学研究科 阿江通良教授が開発したスポーツバイオメカニクス(※2)的手法による標準動作モデルと経験豊かな指導者が持つ運動者の特性に応じた指導方法を統合し、各種スポーツ動作の模範的動作を習得する動作トレーニングメソッドを構築する。データベースに蓄積された標準データに基づき、凸版印刷が持つ先端表現技術を活用したループ型動作トレーニングシステムの開発を行う。

具体的には、日本体育大学がアスリートをモーションキャプチャし、効率的で身体への負担が少ない標準動作モデルを作成するとともにコーチのトレーニング方法をデータベース化する。凸版印刷は標準動作モデルと運動者を比較し、改善点を抽出するための可視化技術を開発する。また、コーチが運動者を評価し、改善のためのトレーニング方法をアルゴリズム化することで自主的なトレーニングを可能にする。さらにユーザビリティ向上のためのプラットフォーム化を実現する。これにより標準動作モデルと自身の動きを比較し、動作の差分などを算出したスコアの情報から、模範的な動作や個人に合わせた最適なアドバイスを受けることができるようになる。

共同研究によりスポーツにおける効率的で身体への負担が少ない動作トレーニングを実現するとともに、このシステムを活用して指導者のスキル向上や教育現場での活用による子どもの能力の向上、高齢者の健康増進に貢献するとともにスポーツ市場の活性化をはかる。


※1 ループ型
トップアスリートの動作解析データと運動者の動作を比較し、改善点を指導者がアドバイス。そのアドバイスをもとに動作を修正し、試技を繰り返すことで、最適かつ効率的に動作の改善などを実現する手法

※2 スポーツバイオメカニクス
人間の動作やスポーツ動作を力学的に研究し、動作のメカニズムや技術の原理の究明、障がい予防などを目的とした体育スポーツ科学の基礎的分野の一つ

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通