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2019年07月29日

【流 通】JTBガイアレック エコツーリズム「環境保全最前線シリーズ」を発売


JTBガイアレックは、日本エコツーリズム協会監修、JCBトラベル協力のもと「環境保全最前線シリーズ」と題し、「オオサンショウウオの生態観察・自然保護の学びと皆生温泉」を発売した。

昨今の世界的な環境に対する関心の高まりに伴い、自分たちの生きる地球を守るための環境保全を考える旅が注目され、今後さらに増加していくことが予想される。それに伴い、旅を通して環境保全の意識を促す、という新たな役割が旅行会社にも期待されるようになっている。

JTBが2019年に行った「旅行と環境保全についてのアンケート調査」では、「旅先で環境保全について気にしている/たまに気にすることがある」との回答は62%にのぼった。今後の旅行で取り組みたいと考える環境保全に関する事柄に対する問いでは、「自然保護を学ぶツアーへの参加/旅先での自然保護活動への募金や寄付/環境保全活動への参加」が43%の回答を得ており、前向きな意識が伺える。(JTB WEBアンケート「たびQ」調査結果vol.112「旅行と環境保全についてのアンケート調査」より)

「環境保全最前線シリーズ」は日本各地の環境保全に関する取組みやそこに暮らす人々の生活に触れ、実際に学び、体験することをコンセプトとした少人数制のツアーで、単なる体験だけにとどまらず、「なぜその取組みをしているのか」、「将来どのような場所にしていきたいか」などその背景についても学ぶことができる。

第1弾となる「オオサンショウウオの生態観察・自然保護の学びと皆生温泉」は自然や生態系に対する理解を深めるべく、国の特別天然記念物オオサンショウウオについて、調査歴20年以上、調査研究の第一人者である岡田純博士から生態や保全の現状について学ぶ。さらにオオサンショウウオの生息する清流を訪れ、地域の自然や人々の暮らしもにふれることができる。そして、特別な許可を持つ専門家にのみ許される生息調査に同行し、研究活動の見学や、計測・記録など研究者の調査補助といった保全活動の一部を体験できる。また、旅行代金の一部はオオサンショウウオの生息環境保全や生態調査費用として日本ハンザキ研究所へ寄付される。その他、水木しげるロードをはじめとした鳥取県内の観光や皆生温泉での宿泊などもふくまれている。

オオサンショウウオは日本固有種で国の特別天然記念物に指定されている。河川改修に伴う環境変化や外来種との雑交が一部の地域では深刻な問題となっており、保全の必要性が高まっている。鳥取県日南町の日野川源流域は、高密度でオオサンショウウオが生息する地域であり、その保全価値は非常に高い。また2018年より環境省や日南町役場、地域住民、研究者らが協力し、オオサンショウウオとその生息環境の保全と活用に取り組んでいる。

SIT(Special Interest Tour/目的型旅行)に特化したJTBガイアレックは今後も小笠原諸島や知床といった国内の世界自然遺産での環境保全活動をはじめ、日本各地の環境保全の最前線へのツアーを提供する予定にしている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通