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2018年11月29日

【環 境】新日鉄住金 プラスチックリサイクル累計300万トンを達成


新日鉄住金は、2000年よりコークス炉化学原料化法によるプラスチックリサイクルに取り組んでおり、2018(平成30)年11月14日に累計リサイクル量で300万トンを達成した。

同社は、省エネ・CO2削減と資源リサイクルによる循環型社会形成に貢献することを目的に、「容器包装リサイクル法」(2000年4月より完全施行)スキームによる一般廃棄物系プラスチックを主な対象として、製鉄所内に、異物除去、破砕機、減容成形機等からなる事前処理設備及びコークス炉への装入設備を設置し、コークス炉化学原料化法によるリサイクルを行なっている。現在、全国5箇所の製鉄所で自治体から容器包装リサイクル協会に委託される容器包装プラスチックの3割前後を受け入れて加工した後、7箇所のコークス炉でリサイクルしている。容器包装プラスチックに加えて、スーパーマーケットなどで店頭回収されるトレイ類やユニフォームなどの化学繊維類についてもコークス炉化学原料化法を用いてリサイクルに努めている。
 
コークス炉化学原料化法では、既存のコークス炉を有効利用し、プラスチックを約1200℃で高温乾留して、炭化水素油(40%)、コークス(20%)、コークス炉ガス(40%)といった安定な物質に熱分解し、ほぼ100%有効利用している。分解・回収した炭化水素油は新日鉄住金グループの化学工場等でプラスチック原料等に再生し、コークスは製鉄原料として、コークス炉ガスは製鉄所内のエネルギーとして直接利用している。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み【機関】