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2018年06月08日

【アジア】伊藤忠商事と中国の百洋医薬集団 医薬・健康産業関連分野で包括的業務提携

伊藤忠商事は百洋医薬集団(以下「百洋医薬グループ」)と医薬・健康産業関連分野において「包括的業務提携に関する基本合意書」を締結した。

百洋医薬グループは、2005年に設立された総合医薬健康コングロマリット企業で、中国医薬・健康産業において先端的、革新的な取り組みを行っている。IoT、医療ビックデータ・SNSを活用した医師・消費者販促を展開し、輸入OTC(一般用医薬品)や健康食品等のヘルスケア商品、処方薬(医療用医薬品)の販売業務を行う「グローバルブランド事業」の他に、医薬分業に伴う病院、医療保険、薬局をつなぐ情報共有プラットフォーム、人工知能(AI)を用いたがん治療の事業等を展開する「インテリジェントアプリケーション事業」や「投資育成事業」など、次世代流通、販売プラットフォームモデルを目指して成長している。

中国政府は2016年末に、国民の健康増進を主眼とした国家的政策として「健康中国2030計画概要」(以下、「健康中国2030」)を発表し、その中で、健康産業を「国民経済の支柱産業」と位置づけている。関連市場規模は、2030年には16兆元にものぼると推測されており、製薬、薬品流通、医療機械、医療サービスなど各分野への更なる投資のチャンスが期待されている。

伊藤忠商事は、子会社でアルフレッサホールディングスとの合弁企業である日美健薬品(中国)を通じて中国において医薬品卸・販売を既に行っているが、成長が見込まれる中国の医薬・健康産業において更なるビジネス拡大を目指し、この合意書を基に百洋医薬グループと共同事業を検討・展開致する。提携事業の第一弾として、百洋医薬グループの主要子会社で、中国において輸入OTC(一般用医薬品)でトップクラスの販売実績がある青島百洋医薬が日美健薬品(中国)が発行する第三者割当増資を引受ける。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| アジア