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2018年02月19日

【物 流】平成29(2017)年12月分 日本内航海運 内航海運における輸送動向


日本内航海運組合総連合会が、平成29(2017)年12月分の貨物船・油送船主要元請けオペレーター60社の輸送量(内航輸送量全体の80%以上を占める)を発表した。詳細は以下の通り。

貨物船の輸送量は、19,207千トンで、前年同月比104.7%、前月比98.1%となった。輸送品目別に見て、前年同月比が増加となったのは鉄鋼3,817千トン(113.4%)、原料5,018千トン(103.5%)、燃料1,304千トン(103.3%)、自動車3,859千トン(103.1%)、セメント2,711千トン(104.4%)の5品目であった。その中でも、とりわけ増加となったのが鉄鋼で、需要増加のほか、秋の台風で運び切れなかった貨物の輸送が年末まであったこと等が起因した。一方減少となったのは紙・パルプ209千トン(90.5%)で、段ボール古紙等は好調であるがその他の需要に減少が見られたことが要因に挙げられる。雑貨は清涼飲料水、玉葱、ガラスの輸送や年末年始のイベント部材の輸送も見られたほか、気温が低温となったため、衣料品の出荷も好調であったが、全体としては前年並みとなった。

油送船の輸送量は、11,497千kl・千トンで、前年同月比101.6%、前月比106.9%となった。輸送品目別で前年同月比が増加となったのは、黒油2,910千トン(100.5%)、白油6,572千トン(102.1%)、ケミカル760千トン(103.4%)、高圧液化665千トン(101.1%)、高温液体127千トン(100.8%)の5品目。最も増加となったのがケミカルで、引き続き需要は好調であるが、船腹不足が見受けられる状況となっている。他方減少となったのは耐腐食462千トン(98.1%)で、苛性ソーダ、硫酸が減少した。前年同月の需要が高水準であったとことが要因に挙げられる。

※括弧内は前年同月比を表す

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 物流事業者