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2018年02月19日

【流 通】三菱電機 車両後測方の物体を100m程度遠方から早期にカメラで認識する技術を開発


三菱電機は、業界最高性能となる車両後測方の物体を100m程度の遠方から早期にカメラで認識する「電子ミラー(※1)向け物体認識技術」を開発した。接近する物体を早期に検出すると同時に種類を識別し、ドライバーに注意を促すことで車線変更時などの事故防止に貢献する。
 
「電子ミラー向け物体認識技術」は、視野内の目立つ領域に優先的に注目する人間の視覚的注意(※2)を模倣した独自のアルゴリズムによる「視覚認知モデル」を開発し、遠方の物体でも早期に検出できる。従来の物体認識技術では30m程度あった最大検出距離を業界最高性能となる100m程度にまで拡大(※3)し、検出精度を14%から81%(※4)に向上させた。

また、「視覚認知モデル」を同社AI技術「Maisart」(※5)に取り入れることにより、検知した物体の種類(人、乗用車、トラックなど)を識別することで、検出から識別までを低演算量で実現し、低演算量の「視覚認知モデル」とコンパクトなAIの組み合わせにより、車載向け組み込みシステム上でリアルタイムに動作。

※1 自動車のバックミラーやサイドミラーをカメラとモニターで代替するシステム。2016年6月に欧州や日本で認可
※2 視野内の目立つ領域に優先的に着目する無意識下での生理反応
※3 見通しの良い直線道路において乗用車程度の大きさの物体を検出可能な最大距離
※4 0m(自車両の位置)から100mまでを10mごとに分割し、各区間で求めた検出精度の平均値
※5 Mitsubishi Electric’s AI creates the State−of−the−ART in Technologyの略。全ての機器をより賢くすることを目指した同社のAI技術ブランド

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通