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2018年02月19日

【知 識】和歌山電鐵とヤマト運輸 鉄道で宅急便を輸送する「客貨混載」開始


和歌山電鐵とヤマト運輸は、2018年2月16日よりローカル電車の路線網維持と物流の効率化による地域住民の生活サービス向上を目的として、貴志川線の田中口駅−神前駅間の電車で宅急便を輸送する「客貨混載」を開始した。

近年、ローカル鉄道は過疎化・高齢化に伴い乗客数が減少し、廃線を余儀なくされる事例が増えているが、地域住民の足として重要な役割を担っており、路線網の維持が課題となっている。

和歌山電鐵は、ネコを助けるために駅長とした「たま駅長」で有名になるとともに、乗って楽しい電車を目指した車両の改装やイベント実施を行っている。「鉄道自らが観光資源」となり、観光客の誘致を行うなど、路線の維持や地域活性化に取り組んでいる。

ヤマト運輸は、全国の自治体や企業と連携し、サービスの向上とともに地域の活性化や課題解決を図る「プロジェクトG(Government)」を推進しており、路線バスによる「客貨混載」を全国各地(※)で実施している。

和歌山電鐵とヤマト運輸は、地域住民の生活サービス向上に取り組むため、貴志川線の田中口駅−神前駅間の電車で「客貨混載」を開始した。物流総合効率化法(物効法)の改正後、宅配便の個別配送の一部を担うのは国内で初めてとなる。

※ 路線バスによる客貨混載は9都道府県で実施中
  岩手県(2015年6月〜)宮崎県(2015年10月〜)
  北海道(2016年9月〜)熊本県(2016年10月〜)
  兵庫県(2017年6月〜)長野県(2017年10月〜)
  和歌山県(2017年10月〜)徳島県(2017年11月〜)
  愛知県(2018年1月〜)

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識