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2017年10月05日

【環 境】川崎汽船 運航管理船に「最適運航支援システム」を搭載


川崎汽船はグループで運航管理する船舶に、川崎重工業が開発した「最適運航支援システム」を搭載することを決定した。同システムは、船体の安全性を考慮した上で、最小燃費となる航路を提示するもので、川崎重工業グループと共同開発した統合船舶運航・性能管理システム「K-IMS」(※)を構成するシステムの一部として、平成33(2021)年までに約120隻に搭載する計画である。

同システムの開発にあたり、川崎汽船は様々な種類の船の実船検証の場の提供や、妥当性評価において船舶運航に関わる経験・知見の共有などの協力を行った。この実船検証の結果、同システムが選定した航路が、ローリング(船体左右動揺)/ピッチング(船体前後動揺)や燃料消費量の予想値と就航実績が高い精度で一致し、搭載の決定に至った。

同システムを搭載することにより、船舶運航の安全性が高まるとともに、燃料消費の抑制により、経済性と環境性能の向上を図ることが期待される。川崎汽船では、様々な最新技術を活用することにより、安全で最適なサービスによって社会に貢献するという同社のビジョンの実現を進めていく。

※ 統合船舶運航・性能管理システム「K-IMS」
船陸間通信システムを利用した、陸上から船舶の運航管理・機関プラントの状態監視・本船性能解析を行う機能を持つ船舶ICTシステム

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:50| 物流効率化による環境負荷低減【取り組み内容別】