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2017年04月20日

【環 境】愛知製鋼とニッパツ 燃費改善に貢献するトラック用高強度板ばね用鋼を開発


愛知製鋼は、自動車の軽量化・燃費改善に貢献する「高強度板ばね用鋼AUP30NS」を日本発条(以下ニッパツ)と共同開発したと発表した。

トラックのサスペンションに使用する板ばね用鋼は、車軸の位置決めと、タイヤから車体への衝撃を吸収する役割があることから優れた強度と靭性を必要としている。しかし、高強度化するために鋼の硬さを高めると、靭性が低下してしまうことが課題だった。

今回、ニッパツと共同開発した高強度板ばね用鋼は、高硬さ領域において優れた靭性を発揮する独自の成分設計と、鋼材製造から板ばね成形プロセスにおいてチタン炭窒化物を析出制御し組織の微細化を可能としたことにより、世界最高レベルの強度と、現用鋼以上の優れた靭性の両立を実現した。これにより、重ね板ばねの枚数を減らすなどの軽量化も可能となる。

トラックをはじめ重量車に対する日本の排出ガス規制は、世界で最も厳しい水準にあり、部品1点ずつにおける軽量化ニーズは極めて高い。排出ガス規制において日本に続く欧米においても、今後そのニーズはますます高まることが予想されることから、燃費改善も合わせ、本製品は日本国内のトラックメーカーのみならずグローバルでも需要増加が期待される。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:55| 環境配慮型輸送用機器【取り組み内容別】