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2017年04月14日

【環 境】商船三井 超大型コンテナ船向けLNG燃料対応改造設計の基本承認を取得


商船三井はサムスン重工業と共同で、連続建造中の20,000TEU型コンテナ船4隻を対象に、第三者認証機関DNV GLから、将来のLNG燃料対応設計の基本承認を取得した。

今回基本承認を取得したシリーズ船は平成27(2015)年における造船契約の締結より、昨今の環境規制の強化を念頭に将来のLNG燃料化を想定した設計となっている。建造段階で、2社間の共同研究として、実船を対象とした基本計画、性能評価、新規則対応、リスクアセスメントを実施し、平成29(2017)年3月に基本設計を終えた。

国連専門機関である国際海事機関による船舶からの排気ガスに対する世界規模の規制をはじめ、世界各国においても規制強化が進んでいる。地球温暖化の原因である二酸化炭素、酸性雨等の原因である窒素酸化物や硫黄酸化物の排出量を、従来の舶用燃料の重油と比べ、大幅に削減するLNG燃料を、重油に代わる将来の次世代クリーン燃料の一つとして検討を進めている。
具体的に、実運航船を対象とした最適な改造工事計画やLNGと重油の両方を使用可能なエンジン機器類等の設計が挙げられる。

現時点でLNGは舶用燃料として供給体制が整備されていないが、次世代の燃料として各国で導入が検討されており、近い将来に供給体制が整備されることが期待されている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:55| 環境配慮型輸送用機器【取り組み内容別】