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2016年12月16日

【環 境】昭和シェル石油 新たな人工光合成技術で有用資源となる炭化水素への変換に成功 


昭和シェル石油は、新たな人工光合成技術により、水と二酸化炭素から炭化水素などの有用な資源への変換に世界で初めて成功した。

現在、世界では温暖化対策として、再生可能エネルギーを利用しCO2を資源に変換する技術の実現が期待される一方、CO2は化学的に安定し、炭化水素などへの変換は難しいとされる。

日本でも技術の研究が進み、多くはCO2を水に溶かし変換する方法を採用しているが、CO2は少量しか水に溶けないことから、資源への変換が困難という課題があった。

新技術は、燃料電池などに使われるガス拡散電極を用い、気体の二酸化炭素を直接反応させる技術で、独自に開発した触媒を使用したガス拡散電極と、もう一方の光陽極には半導体光触媒と、ソーラーフロンティア製CIS薄膜太陽電池との積層構造を利用した。疑似太陽光の照射により、太陽光エネルギー変換効率0.61%でメタン、同0.1%でエチレンの合成に成功し、両方を合わせ、太陽光エネルギーでの炭化水素への変換効率0.71%を達成した。これは植物の光合成と同水準となる。同技術を基に、平成42(2030)年までに炭化水素やアルコールなど有用物質を高効率に製造する技術の確立を目指す。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み 【機関別】