<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2016年06月06日

【知 識】積水化学工業 セントラルスポーツと“健康寿命を延ばすためのリフォーム”で協業


積水化学工業 住宅カンパニーは2016年6月より、セントラルスポーツと“健康寿命を延ばすためのリフォーム”の展開について協業する。

積水化学工業はリフォーム事業について、全国で約50万棟にのぼるセキスイハイム住民(以下、OB顧客)に向けて取り組む一方、近年ではセキスイデザインワークスを通じ、一般住宅やマンション住民への事業も展開しています。セントラルスポーツは首都圏を中心に200店舗以上を展開し、約42万人(平均年齢52歳)の顧客を有し、スポーツクラブ運営に加え、健康維持・増進のための運動プログラムの構築や用具開発を行っている。

積水化学工業はこの協業により、セントラルスポーツの理念である『0歳から一生涯の健康づくりに貢献する』に基づいたノウハウを活用し、『どのように健康寿命を延ばすか』にまで踏み込んだリフォームを実現した。人間が本来持っている『立ち座り』『歩く』『腕を真上に伸ばす』『物をつかむ』という日常動作が衰えないようにするための運動プログラムと、それが行いやすい住空間を提案する。

「健康寿命」とは、健康上の問題がない状態、つまり介護などを要せず健康に日常生活を送れる期間のことを指す。厚生労働省「平成25年簡易生命表」によると、日本人の健康寿命は男性が71.19歳(平均寿命:80.21歳)、女性は74.21歳(86.61歳)となっており、平均寿命と健康寿命の乖離は男性が9.02年、女性が12.40年となっている。平均寿命が延びるにつれてこの差が拡大することで、健康上の問題だけではなく、医療費や介護費の増加による家計へのさらなる影響も懸念される。そこで、健康寿命、つまり元気な期間を延ばすための備えが必要とされる背景から、厚生労働省では2000年から「健康日本21」(21世紀における国民健康づくり運動、現在は2020年までの第二期)を実施。その中で、食事と禁煙に加え、運動の重要さが提唱されている。

また、年齢が高くなるほど健康を維持することへ積極的になっている傾向もみられる。平成26年度「厚生労働白書」によると、健康のために「運動やスポーツをするようにしている」の割合は20〜39歳の37%に対し、65歳以上では58%になっていた。特に65歳以上の男性では健康維持のための出費についても積極的で、「1万円以上」が16.6%と、20〜39歳の5.8%に対し大きく上回る傾向にある。

積水化学工業は、1994年に加齢配慮住宅研究所を設立し、高齢期における安全・安心な住まいの研究に取り組んできた。現在は、サービス付き高齢者向け住宅の請負から運営、介護サービス運営事業にも進出し、高齢期の住まいと暮らしを提案する事業を拡大している。それらの事業に一貫したコンセプトは、『健康寿命の延伸』です。今回は、セントラルスポーツのノウハウを活かし、ソフトとハードが一体となったリフォーム提案により、健康寿命の期間延長に貢献することを狙っている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| 知識