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2016年06月06日

【アジア】日立金属 鉄道用電線事業強化に向け中国拠点に新製造ライン導入

日立金属は、中国における鉄道用電線事業の強化を目的に、新たに独自技術を用いた鉄道・産業用ケーブル製造ラインを導入し、2016年度上期より量産を開始する。これにより同社は、電線材料事業の成長ドライバの1つと位置づける鉄道分野において、中核的な市場である中国事業を伸長させるとともに、製品競争力を高めることで、鉄道用電線事業をグローバルで成長させていく。

日立金属の電線材料事業は、鉄道、医療、自動車用電装部品の3分野を成長ドライバと位置付け、高収益事業体質の確立に取り組んでいる。
鉄道輸送は、輸送量に対するエネルギー消費量とCO2排出量が少なく、地球環境負荷低減につながることから注目されている。欧州やアジアを中心とする海外市場では、活発に高速鉄道網の整備が進んでおり、これに伴い鉄道車両および部材への需要も高まっている。特に中国は、世界最大の鉄道車両メーカーを有しており、中国国内のみならず、世界各国・各地域向けの鉄道車両の生産拠点として需要の拡大が期待される。こうした中、今後も持続的な成長が期待できる鉄道電線事業の強化を目的に、新たに中国の産業用電線製造拠点である日立電線(蘇州)に製造ラインを導入した。

導入した製造ラインは、鉄道車両用電線をはじめ、産業用電線を中心とした幅広い分野に使用できる。特に後工程にあたる架橋工程に、同社が自社開発した独自の技術を取り入れることにより品質の向上やリードタイムの短縮を図っている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| アジア