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2015年09月10日

【環 境】商船三井、コンテナ船に新型風防を開発


商船三井は、産学官と連携して取り組んでいる「業界要望による共同研究」のスキームから研究支援を受け、共同で、コンテナ船における風圧抵抗を低減する風防を開発し、同社が運航するコンテナ船“MOL MARVEL”の船首部に取り付け、実際の航海でのCO2の削減効果を期待する。

近年のコンテナ船の大型化に伴い、甲板上に積載するコンテナの高さも増大し、それによる風圧抵抗も無視できない程度まで増加していることから、費用対効果に優れた積極的対策が求められる。今回の新型風防の開発にあたっては、風洞試験を通じて船首の空力形状を検討し、風防本体の重量の削減に加えて風圧抵抗の低減効果が最大限得られる様、積載されたコンテナの最前列を囲う馬蹄形デザインを採用した。本風防は日本海事協会が定める波浪衝撃荷重に関する規則に対して十分な設計強度を有する。また、風防の後方両舷側には整流用コンテナを斜めに配置する事により船側面を平滑化し、さらなる風圧抵抗の低減を実現する。

これらの対策により、6,700TEU型コンテナ船が北太平洋航路を航海速力17ノット(時速約31km)で航行する場合、年間平均約2%のCO2削減効果を見込んでいる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 07:45| 環境配慮型施設・設備【取り組み内容別】