<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2015年03月05日

【流 通】カネカ 高耐圧PTAバルーンカテーテルの新グレードを開発・販売


カネカは透析シャントの血管狭窄や閉塞の治療に使う高耐圧PTAバルーンカテーテルの新グレード(製品名:35YOROI HC)(保険分類:標準型)を開発し、2015年3月より販売開始した。100%出資の子会社であるカネカメディックスを通じて販売する。

透析を受けている患者は、シャント血管が狭くなり、血液の流れが悪くなる場合がある。その際、狭くなった部分を血管の内側からバルーンカテーテルと言われる風船で拡張するVAIVT(VascularAccess Intervention Therapy:血管内治療の一種)と呼ばれる治療が必要となる。この治療により血液の流れが良くなり、また通常通り透析を受けることができるようになる。
 
VAIVT治療は、他の動脈硬化による血管病変とは異なり、拡張する際に非常に強い力が必要となるケースや、血管をつなぎ合わせた曲りの強い部分を通過させなくてはならないケースがあり、カネカはそれぞれの病変に適したPTAバルーンを既に発売しており、医療機関より高い評価を得ている。

中でもYOROIシリーズは、通常のバルーン部分の中間層に特殊繊維を編み込んで3層構造にすることで、30気圧という非常に高い拡張性能と、高圧力でも規定の径以上に過拡張しないノンコンプライアントの特性を持ち、発売以来4万本近くの販売実績がある。今回YOROIシリーズの一つである「35YOROI(保険分類:標準型)」のバルーン表面に、潤滑性のある親水性コーティングを施すことで安定した拡張性能に加え、通過性も高めた「35YOROI HC」を開発、発売を開始した。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:54| 流通