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2015年02月05日

【流 通】DNPなど 札幌で自動販売機からスマホに情報発信する実証実験


大日本印刷(以下 DNP)と北海道コカ・コーラボトリング(以下 北海道コカ・コーラ)は共同で、自動販売機に近づいた生活者に対して、地域のイベント情報やグルメ情報などをプッシュ型で発信できる次世代の自動販売機の開発に向けた実証実験を、2015年2月5日〜2月11日に札幌市円山動物園(以下 円山動物園)で行う。

この実験は、近距離データ通信「iBeacon」に対応したDNPの情報配信サービス「Sitekicker+(サイトキッカープラス)forスタンプラリー」を活用しており、iPhoneまたはiPadに専用のアプリをダウンロードした入園者に多様な情報を提供するとともに、園内でのスタンプラリーに参加できる。

東日本大震災では自動販売機の飲料が被災者に無料で提供されるなど、自動販売機が災害時のライフラインとして認知されはじめ、また地域経済の活性化や災害時の情報伝達などのツールとしても注目されている。北海道コカ・コーラは2015年1月現在で、災害や地域の情報を伝えるツールとして、電光掲示板付自動販売機を道内に約1,300台設置している。DNPは、デジタルサイネージ(電子看板)一体型自動販売機への災害情報配信など、自動販売機を活用したサービスの開発を行っている。今回、これらの取り組みをさらに進め、情報発信型の次世代自動販売機の開発に向けた実証実験を実施していく。

今回、DNPと北海道コカ・コーラは、特に来園者が少なくなる冬季の円山動物園の集客力や回遊率の向上を目的として、園内3箇所の自動販売機と園内の「ネイチャーアース・カフェ」にiBeaconを組み込み、スタンプラリーや各種情報発信を行う。

スタンプラリーへの参加や情報の受信を希望する入園者は、iPhoneまたはiPadに専用アプリをダウンロードする。iBeaconが組み込まれた自動販売機にアプリをダウンロードした入園者が近づくと、自動的にiPhoneやiPadのスタンプラリー画面に“スタンプ”が押される。また、その自動販売機周辺の動物の詳細情報が表示されるほか、札幌市内のグルメやイベントなどの情報も閲覧できる。スタンプラリー参加者は、3箇所のスタンプが押されると終了し、ゴール地点で終了画面を見せると北海道コカ・コーラや円山動物園のオリジナル商品が貰える。DNPと北海道コカ・コーラは、スタンプラリー参加者に自動販売機を活用した情報発信に関するアンケートに回答してもらい、これらの結果を分析し、実用化に向けた検証を行う。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:24| 流通