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2015年02月05日

【知 識】イオン ベトナムで大手スーパー2社と資本・業務提携


イオンは、ベトナムでスーパーマーケット事業を展開しているFIRST VIETNAM JOINT STOCK(以下 FIVIMART社)及びDONG HUNG(以下 CITIMART社)と資本・業務提携に関する合意に至った。

FIVIMART社は、首都ハノイ市に20店舗を展開するハノイ最大のスーパーマーケット企業。地域密着経営を掲げ、生鮮食品や加工品などにおいて地域のニーズに即した品揃えを行うとともに、炒め物や煮物といった献立に合わせたセット商品の提案などの商品企画力を強みとしている。

CITIMART社は、南部最大の都市ホーチミン市を中心に27店舗を展開するベトナム南部最大規模のスーパーマーケット企業。生鮮食品の鮮度の良さ、量り売りやカットフルーツの充実など、きめの細かい品揃えを強みとしている。

イオンは、イオングループ中期経営計画(2014〜2016年度)において、グループ共通戦略のひとつに「アジアシフト」を掲げ、ASEAN各国や中国でグループ一体となった成長戦略を推進している。ベトナムにおいては、2008年にイオンフィナンシャルサービスが日系企業初となる割賦販売事業を、ミニストップが2011年からCVS事業を展開している。2014年1月にはホーチミン市に、ベトナム最大級のショッピングモール1号店となる「イオンモールタンフーセラドン」を、同年11月にはビンズオン省に2号店「イオンモールビンズオンキャナリー」を相次いで出店、2015年にはハノイ市に3号店の開業を予定するなど、イオンはベトナムにおいてグループをあげて積極的な事業展開を進めている。

2015年末のASEAN経済共同体発足に向けて域内連合が進み、さらなる経済成長が見込めるASEAN諸国においても、とりわけベトナムは9千万人を超える人口、高い経済成長率を背景に中間所得層が拡大しており、小売市場は著しい成長を続けている。このようなベトナム小売市場において、イオンがスピードある成長を遂げるためには、南北2大都市に強い事業基盤を有し、地域毎に大きく異なる顧客のニーズを熟知するFIVIMART社及びCITIMART社とのパートナーシップは、非常に意義があると考えている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:21| 知識