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2015年01月20日

【物 流】JR貨物 東海道線列車運行不能時における対策等検討状況


日本貨物鉄道(JR貨物)は、東海道線列車が運行不能となる事態が発生した場合についての対策を検討する。これは、2014年10月6日に発生した東海道線由比〜興津間での土砂崩壊により、列車が一時運行不能となったことを受け、同様の事態が発生した場合により一層の代替輸送力の拡大及び、より迅速な対応策の実行を行うことを目的としている。

今後検討される対策については下記の通りである。尚、対策実施時期については、概ね平成26(2014)年度内に対策を策定した上で、平成27(2015)年度末を目途に策定した対策を実施する予定にしている。

1)輸送力確保及び輸送計画策定
 1.代替輸送力・輸送手配シミュレーション
 2.大型コンテナ荷役作業改善
  ・予め貨物駅の積卸体制及び時間等の一覧表を作成
  ・主要E&S駅での大型コンテナ荷役作業実施の問題把握及びその改善
 3.船舶輸送の検討

2)輸送機材・要員
 1.輸送機材のリダンダンシー
 2.危機管理上の予備機関車配置の検証

3)トラック代行輸送
 1. 大型コンテナ通行ルート拡充
  ・利用運送事業者各社に対し、通行許可(特殊車両申請)を予め行うよう働きかけ
 2.コンテナアクセスマップの改定

4)システム・電算関係
 1.異常時用システムマニュアルの整備及び異常時電算担当の指定
 2.FRENS(貨物情報ネットワークシステム)性能向上・システム改修
 3.異常時対応のためのシステム教育の充実

5)大型コンテナ輸送への対応
  ・各線区の大型コンテナ輸送を見える化、主要線区における大型コンテナ一覧表作成

6)その他
  ・災害リスクを未然に防止する観点から、関係旅客会社・自治体への対策要請を実施

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:32| 物流事業者