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2014年07月14日

【環境】三菱総合研究所と日本電気 情報技術を活用したREDD+事業実施の効率化

三菱総合研究所と日本電気の2社は共同で、地球環境センター(GEC)が公募した、平成26(2014)年度の二国間クレジット制度の構築に係る実現可能性等調査委託業務に、「情報通信技術を活用したREDD+(※1)事業実施の効率化に資する調査」を提案し、採択されたことを発表した。

本調査では、インドネシア東カリマンタン州にあるオランウータン保護を目的とした森林において、現地サンプリング調査に加え、高分解能の衛星画像を組み合わせて解析し、森林が一次林か二次林の分類を行う。この衛星画像を用いた手法により、現地サンプリング調査の作業負荷低減や、昨年度調査において開発・検討された「温室効果ガス削減量の測定・報告・検証(MRV)方法論(※2)」の精度向上が期待される。

また同年度からは、森林に依存する地域社会や先住民のコミュニティの発展を支援し、エコツーリズム(※3)の開発・実施に関する検討を行い、違法伐採などを抑制する取り組みも併せて行われる。


※1 REDD+
途上国での森林減少・劣化の抑制や森林保全による温室効果ガス排出量の減少に、資金などの経済的なインセンティブを付与することで排出削減を行おうとする取り組み。森林減少ないしは劣化の抑制を対象とするREDD(Reduced Emissions from Deforestation and forest Degradation)に対し、森林減少・劣化の抑制に加え、森林保全、持続可能な森林経営および森林炭素蓄積の増加に関する取り組みを含む場合をさす

※2 MRV方法論
温室効果ガスの排出削減の実施状況を測定(Measurement)、国際的に報告(Reporting)し、その削減状況を検証(Verification)する方法論

※3 エコツーリズム
環境資源・生物資源を観光に用いる活動であり、クリーン経済の発展と、環境資源・生物資源の保全に寄与する活動

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:50| 企業の取り組み 【機関別】