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2014年07月14日

【物流】 国交省 トラック産業の健全化・活性化に向けた有識者懇談会を開催

平成26(2014)年7月4日、国土交通省は第3回目となる「トラック産業の健全化・活性化に向けた有識者懇談会」を開催した。

現在、トラック業界では事業者の約99%を中小・零細事業者が占めており、その経営基盤は脆く競争環境も厳しいことから、トラック事業者が荷主等に対して弱い立場にあること、事業者の中には法令遵守や安全運行に対する意識が低い所もあることが問題となっている。そこで、国交省はトラック産業を健全化し、適切な市場環境を整えるために次の3つの取組を挙げた。

1 「不適正事業者の指導強化・退出促進及び優良事業者への配慮」
不適正事業者を市場から排除し、優良事業者への動機付けをするために、監査・速報制度の効果的な運用や、Gマーク表彰制度の運用等に取り組む。

2 「適正取引の推進」
適正な運賃・料金を収受し、手待ち時間の強要等業界に存在する商慣行の改善等のため、原価計算・燃料サーチャージ等の普及・浸透や、下請・荷主適正取引推進ガイドラインの改正等を行う。

3 「新規参入時の事前チェックの強化」
許可基準遵守のための事業開始時のチェックを厳格化することにより、不適正事業者の市場参入を未然に防ぐ。

会議ではこれらの他に、国交省や経済界等が連携して燃料価格高騰分の転嫁対策を実態調査することや、下請・荷主適正取引推進ガイドラインを改定する方向性(案)等についても話された。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 行政関連