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2014年02月20日

【環境】三菱重工 国産初となる船舶SOx規制対応の排ガス洗浄システムを開発



三菱重工業と三菱化工機は、船用エンジンの排ガスからSOx(硫黄酸化物)を効率的に除去する排ガス洗浄システム「ハイブリットSOxスクラバーシステム」を共同開発したと発表した。同システムは、平成27(2015)年に指定海域で強化されるSOx(硫黄酸化物)排出規制に対応するためのもので国産では初となる。

 同システムは、清水を循環させる洗浄ラインと海水を取り入れて排出する洗浄ラインの2ラインを搭載しており、いずれかの洗浄方法により大気汚染物質を除去する。清水洗浄は、硫黄分含有率3.5%のC重油から発生した排ガスを同0.1%の低硫黄燃料から発生する排ガス並に浄化することで、平成27(2015)年発効予定のIMO(国際海事機関)SOx排出規制海域における規制値をクリアすることが可能となる。また、海水洗浄では全海域への適用が将来見込まれる同0.5%という規制値も満たすとしている。

 なお、同システムの実船搭載は、日本海事協会(以下NK)、川崎汽船、ジャパンマリンユナイテッドとの共同研究体制により、NKの「業界要望による共同研究スキーム」より支援を受け実施される予定である。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 08:49| 環境配慮型輸送用機器導入【取り組み内容別】