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2014年02月21日

【環境】パナソニック 日産自動車、三菱自動車に車載用ニッケル水素電池システムを供給



パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社の車載用ニッケル水素電池を用いた「12V エネルギー回生システム」が、日産自動車と三菱自動車のアイドリングストップ車に搭載される。搭載車種の新型軽自動車は日産と三菱が共同出資する軽自動車事業のNMKVが企画・開発した車で、日産自動車は「デイズルークス」、三菱自動車は「eKスペース」である。

環境意識の高まりを受け、停車時にエンジンを停止するアイドリングストップ車の普及が進んでいる。アイドリングストップ車はエンジンを始動する時だけでなく、アイドリングを停止している時エアコンのファンなどの電力を全てバッテリー(鉛電池)から供給するためバッテリーの使用頻度が高くなり、同社の「12V エネルギー回生システム」を搭載することで、減速時の回生エネルギーの効率的な再利用による燃費向上、メインバッテリーとなる鉛電池の長寿命化など、アイドリングストップ車の高機能化に貢献する。

鉛電池の電圧に合わせた12V設計とし、高温特性を高めたニッケル水素電池セルを採用している特長がある。変圧器が不要で、制御・冷却システムなどの簡略化ができる点などが評価され今回の採用に至った。

パナソニックは、環境対応車用のリチウムイオン電池やニッケル水素電池の事業を強化し、複数の自動車メーカーの電気自動車、プラグインハイブリッド車、HEVに供給実績がある。車載用ニッケル水素電池は、耐久性と長期にわたって高い充放電能力維持が特長になる。

同社では、今後も更なる高性能電池、および、システムの開発・商品化を加速し、グローバルでの環境対応車用電池事業の拡大に取り組む。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 08:41| 企業の取り組み 【機関別】