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2014年02月18日

【環境】川崎汽船  省エネと環境保全を追及した大型自動車専用船を建造



 川崎汽船は、世界最先端の船舶技術を結集して、究極の省エネと環境保全を追及する為の「DRIVE GREEN PROJECT」を立ち上げ、7,500台積みの大型自動車専用船をフラッグシップとして建造することとした。

 船舶は、航空機、鉄道、車輌等、他の輸送モードに比べ、最も環境負荷の低いエコロジーな輸送手段であるが、船用ディーゼル機関は重油を燃料としている為、排出ガス中には地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)、窒素酸化物(NOx)や硫黄酸化物(SOx)等、酸性雨や光化学スモッグを引き起こす因子が含まれており、環境に及ぼす影響は無視できない。

 同社はこのプロジェクトにおいて、車輌1台を輸送する際のCO2排出量を極限まで削減する為、船型大型化の追及と共に先進の省エネ技術を投入、従来型と比較しCO2排出量を25%以上削減する事を目指している。

 またNOx対策としては、世界初となる水混合燃料と排ガス再循環装置を組み合わせる事でCO2とNOxの排出削減を両立させる、川崎重工業製のNOx生成抑制装置付きエンジンを搭載。SOxについては、三菱重工業、三菱化工機が共同開発した本邦新開発の船舶用大型排気ガス浄化装置を搭載。それぞれを実際の同船上で試験運用開始する予定。

 さらに、船内のほぼ全てに省エネ型LED照明を採用、車両甲板用LED照明の電力供給については、再生可能エネルギーでまかなう為に、太陽光発電システムを搭載している。

 これらの試験運用は、国交省「平成25年度次世代海洋環境関連技術開発支援事業(NOx生成抑制装置の開発に係るもの)」及び、日本海事協会の共同研究テーマ(NOx生成抑制装置および排気ガス浄化装置の開発に係るもの)に選択され実施する予定である。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 08:50| 環境配慮型輸送用機器導入【取り組み内容別】