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2013年11月13日

【環境】大日本印刷 ドライラミネート機向け脱臭装置の排熱リサイクルシステムを開発


大日本印刷(DNP)は、100%出資する印刷機械製造・販売子会社、ディー・エヌ・ケーと共同で、ドライラミネート機向け脱臭装置の排熱をリサイクル利用するシステムを開発した。平成25(2013)年7月より、乾燥装置のエネルギー使用量30%削減を目標とし、軟包材を生産する筑後工場(福岡県筑後市)にシステムを導入して効果の検証を進めている。

 DNPは、CO2排出量削減に向けてグループ全体で省エネ活動を推進しており、今回、軟包材の製造工程のなかで、ドライラミネート機などに付随する乾燥装置のエネルギー総使用量に占める割合が大きいことに着目した。

ドライラミネート機などの乾燥装置の排気には揮発性有機化合物(VOC)が含まれている。現在は、VOCを濃縮してのち、脱臭装置により800℃で燃焼・除去・脱臭を行っており、燃焼に使う熱エネルギーの余剰分は蒸気ボイラーの熱源にし、100℃前後の排気は大気中に排出していた。開発したシステムでは、この100℃前後の排気を乾燥用温風の熱源に再利用する。これまで乾燥用の温風は乾燥装置で必要な温度まで暖めていたが、排熱利用システムでは、あらかじめ熱を持った排気を乾燥装置の温風に活用することができ、エネルギー使用量を大幅に削減する。温度が一定でない回収排気に対応して温度調整する熱交換器を設置した。DNPとディー・エヌ・ケーは、ドライラミネート機を使用している社内の他工場への導入を促進すると同時に、別の生産機の乾燥装置向けシステムも開発を進める。



※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:25| 企業の取り組み 【機関別】