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2013年08月08日

【環境】東芝 超臨界CO2サイクル火力発電システムの燃焼器実圧燃焼試験に成功


 東芝は、現在開発中の超臨界※1CO2サイクル火力発電システムにおいて、重要部品であるガスタービン用燃焼器の目標圧力である300気圧での実圧燃焼試験に成功した。今回成功した燃焼試験は、米国カリフォルニア州の試験機関の設備を利用して同社が平成25(2013)年1月に開始し、燃焼器の圧力を段階的に上げて燃焼特性の評価を行ってきた。今回の燃焼試験の成功により、本システムの実現に向け大きく前進した。

 超臨界CO2サイクル火力発電システムは、既存のガスコンバインドサイクル発電システム※2と同等の発電効率を有しながら、CO2を分離・回収する設備を別に設置することなく、高純度の高圧CO2を回収することができる。また、燃料である天然ガスの燃焼には空気の代わりに酸素を用いるため、燃焼による窒素酸化物も発生しない環境調和型の火力発電システムを実現することができる。

※ 1・・・気体と液体の境界がなくなり、気体と液体の中間的な性質を持つ状態。CO2の 場合、31℃、74気圧より高温、高圧の領域で超臨界状態となる。
※ 2・・・内燃力発電の排熱で汽力発電を行う複合発電のうち内燃機関としてガスタービンが使用されているものを指す。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:22| 企業の取り組み 【機関別】