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2013年05月29日

【環境】郵船ロジスティクス 環境に優しい鋼材輸送を実現


 郵船ロジスティクスは、鋼材の海上コンテナへの積載方法を改良し、木材資材ゼロの輸送を可能にした。自動車用鋼板などの重量物は、コンテナ内で転倒することを防ぐため、熱処理された木材、ラッシングベルト、帯鉄を使用し貨物を固定する方法が一般的であるが、発泡ポリスチレン(以下EPS※)を固定資材として採用し、木材使用ゼロを実現することで、以下の3点が可能になった。

1. コンテナ積載効率の向上
貨物の剛性や形状に合わせてジャストサイズにEPSを切断することにより、コンテナ内の積載効率の向上と輸送費用の削減が可能となる。
2. コンテナへの積み付け所要時間の短縮
従来、1コンテナあたり約1.5時間所要していた積み付け作業は15分に短縮することができ、緊急出荷などにも柔軟な対応が可能となった。
3. 環境負荷の低減
EPS導入により、1コンテナあたり15〜30メートル使用していた木材はゼロになり、EPS は100%リサイクル可能なので、環境に配慮した輸送が可能になる。

 従来、コイルなどの鋼材輸送は在来船による大量輸送が大半を占めていたが、近年コンテナによる多頻度、少量輸送に対する要望の高まりなどを受け、今回の技術導入に至った。 

※EPS(Expanded Poly-Styrene)
EPSは体積の98%が空気、2%が原料という省資源素材で、性質変化が少ないという特徴から100%リサイクルが可能である。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:53| 環境配慮型施設・設備導入【取り組み内容別】