2013年03月15日
【知識】京大と塩野義製薬 「SKプロジェクト」で共同研究契約を締結
京都大学と塩野義製薬は、「シナプス・神経機能再生に基づく創薬・医学研究プロジェクト（略称：SKプロジェクト）」について、共同研究契約を締結した。
同契約に基づき、京都大学と塩野義製薬は共同で、契約締結日から５年間、医療アンメットニーズの高いアルツハイマー病および他の中枢神経系疾患の病態解明を探究することにより、シナプス・神経機能再生に基づく新規創薬ターゲットを見出し、画期的な新薬の創製を目指す。なお、研究体制に関しては、京都大学および塩野義製薬の共同運営委員会を設立し、京都大学の研究拠点を中心にプロジェクトを実施する。
２０１０年１２月、京都大学は、産官学連携による創薬・医学研究プロジェクトを効率的に運営する目的で、日本で初めて対等な協力関係に基づく創薬オープンイノベーションを実施する場として「メディカルイノベーションセンター」を医学研究科内に設立した。
一方、塩野義製薬は、「常に人々の健康を守るために必要な最もよい薬を提供する」という基本方針のもと、医療アンメットニーズの高い疾患に対する画期的な新薬の創製を目指し、国内外のアカデミア、創薬ベンチャー、製薬企業とのアライアンスに積極的に取り組んでいる。
今回の契約締結により、大学と企業が人材、資金、知見、マネジメントを統合し、互いの知的資産の有効活用が可能となるとともに、医師／医学研究者が創薬現場に参画して人材育成を促進する新たな創薬モデルを構築することができる。
京都大学と塩野義製薬は、本プロジェクトを通じて、基礎医学と臨床医学の両分野で力を合わせ、アルツハイマー病および他の中枢神経系疾患の病態解明や革新的な新薬の創出を目指すとともに、産・学における医学・創薬研究の人材育成を推進し、日本のライフサイエンスイノベーション基盤の強化に努めていく。
※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です
投稿者：gotsuat 09:31| 知識
